夜の表参道に咲く徒花。闇夜を背景に妖艶のオーラが香る白亜の光塔。気が狂うほどにセクシーな悪巧みが隠蔽されてる。華奢を装う妖美な制震構造は秀逸です。さすがDiorっす。
街を誘惑するセクシーなファサード。

ガラスの内側にアクリルの白いヒラヒラがあります。
気づく貴女は表参道のプロです。
さて、今回取り上げるのは「
Dior表参道」です。先日オープンしたジャイルの、小道を挟んだ左隣に位置してます。この建物は、・・・セクシーですよ〜。私、大好き。スケスケのレースを思わせる真っ白なファサード(建物の表層のこと)は、正にウエディング・ドレスです。気品を醸し出しながら、セクシーそのもので「あのウエディング・ドレス、脱がせてみたい」なんて思うのは、私だけかしら。
昼の白亜の塔・ウエディングドレス。
夜の白亜は妖艶ネグリジェです。
表参道のウエディング・ドレス。いや、ネグリジェと言った方がいいかも。夜見ると一段と色っぽいっす。ホント、気が狂うほどドキドキしちゃう。何ともいえないアクリルのカーテンが白いヨコシマ模様で誘惑するんです。夜、このネグリジェを見ると、これは、もう、絶対、脱がせたくなっちゃう。だって、白いヒラヒラが「脱がせて」って言ってるじゃない。
階によって透明度が違うアクリルカーテン!

アクリルのヒラヒラが太陽光を柔らかく反射します。

ヒラヒラに照明をあてて柔らかな外壁を造ってます。
透けるアクリルのカーテンは透明度が階によって違ってるんです。その手前にあるガラスはシール止めとし、野暮な縦枠の方建て(ほうだて。サッシの縦の骨組み桟のこと)がないカーテン・ウォールになってます。あの肌の色合いの美しい美脚を隠すシルクのレースみたい。計算された夜間照明に浮かぶヒラヒラは図面では表現できないわけで、設計者の感性の豊かさを感じちゃいますね。アクリルに光を当て、複雑な反射による妖艶な表情は、表参道の闇夜に建つ白亜の光塔となって存在感を主張してます。夜の大人の街、表参道にぴったりです。
このビルの前では何色の服装でも似合いますよ。
夜、柔らかい逆光が
貴女をより美人に見せてくれます。
このビルの前では、あなた自身が夜のアクセサリーです。甘い不安と切ない期待、目的のない下心の喧噪や無責任な視線が交差してます。その場だけで蒸発してしまいそうな人間関係でもいいじゃないの。夜のデートコースには、このビルの前を歩いて、都会的な、いい加減で曖昧なお付き合いを楽しめます。
このビルは何階建て?

夜の建築をこれほどに美しく見せるモノは
そうそうないっす。
単純な形の建物に見せて、超・複雑な表情を演出してます。何階建ての建物だか判ります? 各階の階高(かいだか。床から次の床までの高さ)を変えてあって、8層に見えて4階建てといえる建物です。階と階の間には設備機器のフロアーを置いてあるそうです。このビルの中にも柱は1本もありません。階段とエレベータの2本のコアで保ってる建物です。なんと肉厚38ミリという、とんでもない鋼管や3階上部には鉄骨トラスが隠され、地震対策には制震パネルが多用されています。外観と全くマッチしない忌まわしい程の完璧さを備えています。このセクシーな建物の深奥にはとんでもない悪巧み的構造が隠蔽されてます。世の男性諸君。見た目のセクシーは内部にとんでもないものが遮蔽されている事を肝に銘じるべきです。ご注意あれ。
女流建築家 妹島和世の作品です。

このビルで、一つ理解できないのがこれ。
屋上にあるのはどういう意味なんだろう。
で、これを設計したのは、なんと、女性です。妹島和世(せじま・かずよ)と言う、女流建築家でございます。きっと、ものすごい美人だと思ってますが、どうなんだろう。お会いしたことはありません。年齢も知りたくないので判りません。若い男を誘い込んで、
「妹島和世+西沢立衛(にしざわ・りゅうえ) / SANAA」という設計事務所を2人で主宰してます。女史は慶応で教え、男は横浜国大で教えているようで、私も少しは見習わねばならぬほど、アカデミックなお二人ではあります。
この建物を見に行くには、夜がおすすめです。
さて問題です!
Diorビルの頂上にあるオブジェは何でしょ~か?
正解者の中から抽選で一名様に
ビーカーズと行く表参道ぷらり旅に御招待☆