ポルトフィーノ(Portofino)。この名前、聞いたことあります? ないですよね。イタリア語のような語感ですが、どういう意味か、英語の辞書には載ってません。今回は、なぜか殆ど話題になっていない、
ショッピング・コンプレックス(Shopping Complex、複合商業施設の意味)のご紹介です。
セントグレース大聖堂の正面にある複合商業施設。
建設中は「(仮称)北青山プロジェクト・ヴェロックス北青山開発」とあったように記憶してますが、今は建物の件名としては「Portofino」です。建物の前にある案内看板にも、そうあります。
セントグレース大聖堂と呼ばれている結婚式場はご存じですか、その正面です。
表参道駅のA-1出口を出たところの信号を左に曲がり、左手の
クレヨン・ハウスを通り越し、ちょっと行った路地を左に入ると、左にセントグレース、その前にポルトフィーノがあります。このページの写真を見てから行けば「お〜、あったあった、ここね」と直ぐに判ります。
竣工したのは一昨年(2007年)だったような気がします。何月だったかの記憶はありませんが、工事用の仮囲いの向こうに妙な、魚すくいの網みたいなモノがニョキニョキ出現して、楽しみにしていた建物ではありました。
設計したのは、以前この「おもサン研究所」でも取り上げた「
ジ・アイスバーグ・ビル」と同じ設計者、ベンジャミン・ウォーナー氏率いる、
Creative Designers International (CDI)です。竣工後1年数ヶ月か経ちますが、未だに半分以上の店舗にテナントが入っていない状況です。私が訪れたときには新たなテナントのインテリア工事中でした。
今回の建物は、
ヒューマン・スケール(地下1階、地上2階建て)で、強烈な印象を与えないところに好感が持てます。表参道の住宅街に建つ建物として、まー都市計画法で定める法的な縛りの中でしか計画できませんので、あのような形になったのだと思います。近隣には緑も多く、それを借景するかのように、道路側には多くの緑を配置しています。変化に富んだ空間構成も楽しげな環境を造りだし、階段や手すりのデザインにも軽やかさを感じます。
変化に富んだ空間構成がいかにも楽しげなポルトフィーノ。
地下にアプローチする階段が都合3つ計画されていますが、主に使われるのは2つです。
ペデストリアン・デッキ(公共歩廊)が1階、グランド・レベルに地下から浮かせてあります。道路やデッキから地下のショップを見せるためにデッキの断面、両サイドにテーパー(勾配)か切ってあり視界を遮らない工夫は上手いと思えます。地下に下りてみるとテーパーのおかげで陽光もより多く取り込むことができ、思ったほどの暗さを感じさせません。
敷地面積は1,141.27平米ですから約350坪弱ですね。延べ床面積は1,670 平米(500坪ちょっと)。構造は鉄骨造で一部鉄筋コンクリート造のようです。
外壁を木の水平ルーバーで飾ってますが、チョッと耐用年数に不安があります。既に色あせ、波打っている場所もありますが、人に優しい木の分だけ、暖かさを感じさせます。デッキの床も木を使っていますが、頻繁な補修を覚悟しての事と思います。既に部分補修した跡が見えます。
建物の裏側の表情はちょっと残念。
建物の裏にも回ってみましたが、裏からは表の表情は全く想像できないくらいに面白くないモノでしたね。建築の裏は見ない方がいいみたいですが、不動産業界の裏も、この建物からは見えちゃうんです。
建主は「ヴェロックス青山特定目的会社」と言うヴェロックス アセット マネジメントコープが設立した会社のようです。私の知識では「特定目的会社」の意味がよくわかりませんが、他のヴェロックス特定目的会社は表参道の金魚鉢「
プラダ青山店」を数年前に取得してるし、そのお隣の
Cartier 南青山店がはいる「
ザ シェルズ オブアオヤマ」のオーナーでもあるんです。
他に「
ジ・アイスバーグ・ビル」を持って、
ZARA 表参道店が入る「
V28ビル」のオーナーでもあるでしょ。何だか表参道がこの会社に振り回されてるような感じがしないでもないですね。
香港の不動産開発・投資会社ヴェロックス・シティ・インベストメントが大本のようです。ファンドだか証券だか知らないけど、建築を不動産としてしか見ず、単にお¥儲けに使おうとする魂胆は、建築物の裏側同様あまり見たくないですね。知らない方がよかった。
ビー) ポー!
ビー) ・・・ポー!!
ビー) ポー・・・ポォー、ポルトフィ~ノぉ~、、、(泣)
カー) 代弁するとポルトフィーノって街がイタリアにあるみたいだって言ってます。(汗)
ビー) 違うよ~。MJの突然の死に悲しいんだよ・・・
カー) あぁ!実は僕も~!
ビーカー) ポーーーーーー・・(ノ◇≦。)