ガウディと井上雄彦、時空を超えてシンクロする才能 – 特別展は必見!

2014.07.16

答えを探しに「特別展 ガウディ×井上雄彦」へ。

疑問その1。なぜガウディと井上雄彦?
疑問その2。2人の共通点って?

その答えは後ほどということにして..
考えれば考えるほど観たい!両方のファンであるとり?は鼻息荒く内覧会へ行ってきましたよ。

2人の作品を通してガウディの魂に寄り添う旅がはじまります。

特別展 ガウディ×井上雄彦
スペインの赤と日本の墨色の対比がオシャレなフライヤー

結論から言うと・・いや素晴らしかったです。

今回の展示は、ガウディの人生に迫る仕掛けが随所に施されてます。

まず、井上雄彦さんが人間ガウディを描いた漫画や絵画。
会場にはガウディの展示物に控えめに寄り添いながら、井上さんの作品が配されています。
まるでガウディの作品の行間を井上さんが埋めて語っているようでした。

さらにプロジェクションマッピングや多くの模型、施工全てが来場者とガウディの距離感を一気に縮めます。
見終ったとき、旅が終わったような不思議な感触が残りました。
ぜひ、会場で体感して下さいね。



展示は3部構成。第一章『トネット少年、バルセロナのガウディへ』

“ほら、リュレンス、これでぼくは建築家だってさ—by ガウディ”

ガウディの生涯は3部構成で展示されています。
第一章は少年期から建築家初期のゾーンです。

ガウディ形成期
ガウディの学生の頃の作品。既に見事なものばかり

展示壁がガウディ風に曲線になっているの、わかりますか?作品札も直線ではなくガウディの使った破砕タイルのような形。床面もハニカム模様で凝ってるんですよ〜。

ガウディ肖像画
1876年のアントニ・ガウディの肖像画 ジュアン・マタマラ

上は24歳のガウディ肖像画。こんなにぽっちゃりさんだったの?彼は25歳、学生時代すでに実質的に建築家としてのキャリアをスタートさせ、才能を早々と開花させます。そして26歳になると。。

ガウディ肖像画
左が26歳のガウディ。右が36歳。

いきなり貫禄が増し、私たちがイメージする「ガウディ」に近づいてます。ガウディ痩せた?右はアレクサンダー・マックイーンぽいですね。

第二章 『建築家ガウディ、誕生』

“独創性(オリジナリティー)とは起源(オリジン)に戻ることである—by ガウディ”

第二章ゾーンでは建築界で名を馳せるようになった黄金期のガウディの多様な作品が登場。 井上雄彦さんの絵画もここに展示され、交錯する2つの才能が味わえます。特に井上さんの漫画のラストシーンは胸アツです!

井上雄彦,ガウディ,六本木ヒルズ
井上さんの描いた9枚のガウディ。本人を実際にスケッチしたかのよう。

グエル館
写真手前:グエル館[パラウ・グエイ]の中央クーポラとその両面の横断面模型

若き建築家ガウディの重要な建築、グエル館。親友であり、クライアントでもある大富豪グエイ(グエル)氏のために設計したものだそうです。中央ホールの上のクーポラが特徴。

グエル館
グエル公園:破砕タイル被覆の6角形ピース

こちらはグエル公園のピース。ガウディは起伏が多く込み入った土地形状を綿密に計算し、風景になじむ土木工事を行ったのだそうです。独創的と言われる彼の創作の源は「自然」ということがよくわかりました。

カサ・ミラ
カサ・ミラ[カザ・ミラー]、通称ラ・ペドレラ(石切場)

カサ・ミラ(通称ペドレラ=石切場)。この建物は完成後、この建築センスが理解できない所有者とガウディの間でもめて訴訟にまで発展したそうです。ホントそのとき壊されなくてよかった・・。井上さんはスペイン滞在中、この1室で今回のための作品を創作しました。

カサ・ミラ
井上さんはこのあたりのどこかの部屋に住んでいたそうです。

カサ・ミラ
カサ・ミラ[カザ・ミラー]:基準階水平断面

部屋割りもなんとも有機的です。カサ・ミラはのちにサグラダ・ファミリア建築に没頭するガウディにとって最後の世俗建築になりました。

ガウディ,カサ・カルベート
カサ・カルベート[カザ・カルベート]:ベンチ

ガウディ,家具
ガウディが設計した家具たち

ガウディは家具もデザインしていました。このエリアは遊び心あるカラフルなプロジェクションマッピングやライトがキレイで屋外にいる気分。素敵でした。

第三章 『ガウディの魂 サグラダ・ファミリア』

“私のクライアント(神)は完成をお急ぎではない—by ガウディ”

最後はガウディが命がけで取り組んだ最高傑作、サグラダ・ファミリアのゾーンです。貴重な作品ばかりなので実物を見てね!

サグラダ・ファミリア聖堂計画案:正面図
サグラダ・ファミリア聖堂計画案:正面図 フランシスコ・デ・パウラ・デル・ビリャール

当初のサグラダ・ファミリアの設計は別の人が行っていて、↑ご覧のとおりいたって普通の教会だったようです。31歳のガウディは主任建築家として関わり教会は↓このようなデザインに変化します。

サグラダ・ファミリア聖堂外観スケッチ
サグラダ・ファミリア聖堂外観スケッチ

62歳になるとガウディは他の仕事を全て投げ打ってサグラダ・ファミリア建造に心血を注ぎ、極端に禁欲的な生活を送るようになりました。73歳になるとついにサグラダ・ファミリアに住み出します。
しかし翌年、彼は市電に轢かれてあっけなくこの世を去ってしまいました。禁欲生活のためみすぼらしくなっていたので、最初は誰もガウディだと気づかなかったのだそうです。

サグラダ・ファミリア聖堂・模型
サグラダ・ファミリア聖堂・模型

ガウディ没後100年の2026年、サグラダ・ファミリアは完成予定ということです!

2026年完成するサグラダ・ファミリアの3DCGイメージ(YOUTUBE)

井上雄彦さんがガウディについて話しました。

★井上さんがガウディに関わったきっかけ

井上雄彦インタビュー,六本木ヒルズ
言葉を選んで和やかに語る井上さん。さわやかです

井上さんが最初にガウディに触れたのは、2011年の「井上雄彦 meets ガウディ」プロジェクトでした。
親しい編集者さんに「ガウディ見てみない?」と持ちかけられたのがきっかけだそうです。 後に『pepita』というタイトルで出版され、大きな反響を呼びました。

当初建築物のインパクトに魅了された井上さんは、だんだん「その奥にあるものは何だろう?」と思うようになり、建物を貫くガウディの「人」や「世界観」に興味が行くようになったそうです。

付け加えると、このプロジェクトがきっかけとなり、2013年井上さんは日西交流400周年の親善大使に選ばれました。そして日本+スペイン交流400周年となる今年2014年、ついにスペインのガウディと、日本の井上雄彦の特別展が実現したのです。これが「疑問その1。なぜガウディと井上雄彦?」の答えです。

★ガウディとの共通点について

井上さんは「おこがましくてなかなか思えないのですが…」という前置きをした上で、「現場に立たないとわからない、ということ」と答えました。
「アトリエで描いた作品もここで見れば全然違う。だから実際現場に立って、作品(建築)をどんどん変えて行く。そういうところがガウディも同じだったのでは、と思います」とのこと。

これが井上さんの「疑問その2。2人の共通点は何だろう?」の答えでした。深い。

光嶋裕介さん,井上雄彦さん,鳥居徳敏さん
左から公式ナビゲーターをつとめる建築家 光嶋裕介さん、井上雄彦さん、日本側学術監修をつとめる鳥居徳敏さん。

スペイン滞在中、迷子になっていつのまにかガウディが30年ほど暮らしていたアパートの前についたとき、「ああ、呼ばれてるな、と勝手に感じた」と笑顔で話す井上さん。
いえいえ、絶対呼ばれたでしょ!何度も会ってるでしょ!そうでなきゃあんなガウディ描けないと思います。

時間があっという間に過ぎるから、余裕を持って見に行くのがオススメ。予想を超える不思議な世界が待ってますよ!

ガウディ,井上雄彦,ワイン
お土産にワインもあるよ♪

「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」
会期:2014年7月12日(土)~9月7日(日)※会期中無休
時間:10:00~20:00(最終入場は19:30)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
料金:一般・大学生 1,800円、中学・高校生 1,300円、4歳~小学生 800円

チケットの詳細は公式HPをご確認ください。

【関連リンク】
「特別展 ガウディ×井上雄彦」7月12日から六本木 森アーツセンターギャラリーにて開催

【関連情報】
アントニ・ガウディ:Wikipedia
井上雄彦公式ホームページ
鳥居徳敏先生インタビュー
光嶋裕介建築設計事務所


店名 森アーツセンターギャラリー
営業時間 展覧会ごとに異なる
住所 東京都港区六本木6−10−1 六本木ヒルズ森タワー 52F
アクセス 東京メトロ「六本木駅」 1C出口 徒歩0分(コンコースにて直結)
TEL 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
URL http://www.roppongihills.com/facilities/macg/
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